大学生の日記

主に体調や精神状態の記録をしていましたが、今は関係ないことしか書いてません。オタクネット民大学生です。

OMORI 雑感

こんにちは。

先日オモリを購入し、サニールートをクリアしました。

最近はちまちま引きこもりルートを進めています。

今日はサニールートの感想と考察をちょっと書きだそうかなと思っています。

思いっきりネタバレです。

 

クリア(サニールート)感想

前評判で「感情がぐちゃぐちゃになる」とは聞いていましたが、「そういうことだったのか…」と納得しました。

主人公が見て見ぬふりをしてきた過去や罪の意識と向き合う物語でしたが、主人公の心情を映し出す表現が秀逸でした。その感情をプレイヤーは追体験できるので、世界観に没入してしまいます。クリア後は余韻に浸ってしまいました。相当楽しめたと思います。

特に印象的だったのはラスボス戦です。サニーは記憶を隠してもなお自分自身を罰し続け、苦しんでいたことがここからわかりました。

自分を責め続けるというのは苦しいですよね。

マリの死の真相を打ち明けたことで、3人はサニーを憎むかもしれません。ですが、他者から罰せられることは、ある種サニーにとって救いになるのかな・・・となんとなく思いました。

きれいな終わり方だったと思います。あれはグッドエンドです。

 

 

ちょっと考察

「なにか」とヘルマリ

考察ってほどでもないですが、ちょくちょく「なにか」が現れていた理由についてです。

ストーリー内の描写から、「なにか」はツリーハウスに吊るされたマリの姿であることがわかります。また、その姿がサニーのトラウマとなり、ヘッドスペースや現実世界においてマリを想起させるような場面でフラッシュバックしていたことも推測できます。

しかし、サニーはあの事件の記憶を封じ込めたために当時の感情のみが呼び起され、「なにか」という実体があやふやな幻覚を見ていたんだろうと思います。

 

また、本作きってのホラー要素であるヘルマリですが、これもサニーのトラウマから生み出された存在だと解釈しています。

マリは首吊りの状態に置かれたため頚椎が脱臼し、遺体の首が伸びていたと考えられます。

サニーが葬儀などでマリの遺体と対面した際、その姿が首の長いヘルマリとなり記憶に刻まれたのではないかと考えました。

なのでグッドエンドを迎えたと同時にヘルマリもどっか行ったと思います。イェー。

 

マリの死因と家族

あの日マリは階段から転落した際に息途絶えたのか、バジルの提案を実行したことがとどめとなったのか、という点はプレイヤーの間でも意見が分かれるところみたいです。

私はどちらともいえないと考えています。どちらの可能性も否定できませんし、確証を持てる描写がないからです。

それよりもサニーは「自分が殺した」と認識していますし、死因の特定はこのゲームのストーリーとは別問題だと考えます。

また、サニーとバジルの偽装工作ですが、警察や両親にはバレていると考えます。

海外の司法は一切わかりませんが、過失致死と判断されたのかな・・と思います。

 

このことを受け、父親はサニーを憎んでいるのではないかと考えます。

ブラックキー取得後の亀裂(スペースボーイ船長のベッドだったかな・・・)に飛び込むと、タイヤが吊るされた木と「お前のような息子はいない」みたいなことを話す影(サニーの父親?)と遭遇します。

この空間はブラックスペースと思われるので、その場合は実際に体験した記憶、つまり事実であり、父親はサニーのもとを去ったと考えました。

母親に関してはわかりません。サニーを許したのか、サニーの犯行ではないと信じ込んだのか、当時の記憶を封じ込めたのか・・・。

 

オモリとサニー

あの事件の後、空想が得意だったサニーはホワイトスペースにひきこもりました。そこでは現実と向き合うことなく過ごすことができました。ですが、過去の記憶は消えることなく、彼は向き合うことを余儀なくされます。そこでサニーは、ホワイトスペースから繋がる広大なヘッドスペースを生み出しました。

このとき、サニーは「オモリ」という少年に成り代わって冒険します。オモリはいつも正しい行いをし、友達から信頼され、サニーが恋心を抱くオーブリーからは好意を持たれています。

これらのことから、オモリはサニーの理想の自分であることがわかります。

あの日からずっとヘッドスペースにひきこもっていたサニーは、いつしかオモリを自己と認識し、本来の自分を見て見ぬふりするようになったのではないかと考えます。

その後、サニーはケルに誘われて外出するようになりました。友達や町の人々と関わっていく中で、ばらばらになっても友達は友達だったことに気付き、サニーとして生きることが徐々にできるようになりました。

ここからだんだんとサニーとオモリは別の意思を持つ存在として分かれていったと考えられます。

ラストバトルは、過去の過ちと決着をつけて前に進みたいという意思(サニー)と罪悪感と向き合う心の痛みや友達を失い孤独になることへの恐怖(オモリ)の葛藤が描かれていたと解釈します。

 

 

また足したくなったら増えます!

おわり